組み合わせが重要です。
+-の対局にあるものを組み合わせると、静電気が起こりやすくなります。
ウール(毛)は、静電気の起こりやすい素材と思われがちですが、人工繊維との相性が悪いだけです。
ウール自体は、天然繊維で、吸湿性があって、静電気が起こりやすいわけではありません。
目次
1. 静電気とは
静電気(せいでんき、static electricity|不動電気)とは、
動いている、流れている電気「動電気」(どうでんき|流電気)と対置される、
ほとんど動かない、静止した、電気のことです。
①摩擦など、電気を帯びる「帯電」(たいでん、electrification)によって、発生し、
②接触など、電気を放つ「放電」(ほうでん、electric discharge)によって、発動します。
静電気の電圧が高くなると、瞬間的に大電流が流れ、音と閃光を発する「火花放電」(ひばなほうでん、spark discharge)となって、観測されます。
例えば、ドアノブや車のドアなどの金属に触れると、
①体に帯電していた静電気が、
②金属に放電されて、バチッとなる、
あれです。
人の体からの火花放電は、痛みがあるのは、もちろんのこと、
場合によっては、やけどの跡が確認できるものもあるそうです。
静電気の発見は古く、紀元前600年頃には、哲学の祖「タレス」(前624頃~前546頃)による、「摩擦電気」(まさつでんき、triboelectricity)についての記述が、存在しています。
現在では、
- コンロやライターなどの点火装置
- コピー機やプリンターなどの感光装置
- スマホやタブレットなどのタッチパネル
などに利用されています。
ちなみに、雷(かみなり|雷鳴、らいめい、thunderbolt、サンダーボルト|電光、らいこう、lightning、ライトニング)は、
①雲に帯電していた静電気が、
②雲や地表に放電されて、ゴロゴロとなる、
火花放電です。
2. 静電気対策
目次
①保湿対策 ~静電気体質は、乾燥体質~
「空気」が乾燥していると、静電気が帯電しやすく、
室内で暖房器具(特に電気暖房)を用いているときには、注意が必要です。
これは、「体」にも言えることで、
指先など、お肌の乾燥を防ぐことも重要です。
「髪の毛」も、また然り。
髪にうるおいを。
体に溜まっている静電気は、水分を通じて、徐々に放出されます。
空気も、体も、髪も、保湿しましょう。
加湿器!ハンドクリーム!ヘアクリーム!
天然素材
アクリルやナイロンなどの「人工繊維」(化学繊維、合成繊維)は、吸湿性が少ないので、静電気が帯電しやすいです。
フリースは危険。
服は、綿(めん、コットン)などの、天然繊維のものを。
靴は、静電気を通しにくい「ゴム底」ではなく、「革底」を。
カーペットについても、考えなくてはいけません。
②接触対策 ~静電気電圧を下げよう~
火花放電は、体に帯電している静電気が、一気に放電されることで発生します。
電気を通しやすい金属に触れる前に、
木やコンクリートなどに触れて、体の静電気を、ゆっくりと逃がしてあげて下さい。
また、指のような、細い先端で、触れると、
帯電している静電気が、そこを起点に、一気に放電します。
触れる部分を一点に集中せず、できるだけ接触する面積を広げてあげることが重要です。
おそるおそる触らず、思い切って、ガツンといきましょう!
ドアノブや車のドア
ドアノブや車のドアを触るときには、鍵などの金属を持って近づけることで、体の静電気を除去することができます。
鍵などの金属が、指先の代わりになってくれます!
財布などの革でも、OKです!
静電気除去グッズも、この仕組みを利用しています。
また、車から降りるときには、衣類の摩擦で、帯電するので、
降りる動作のときに、金属に触れていれば、帯電しません。
降りる前に、車体の金属部分に触れて、そこに触れたまま、降りましょう!
おすすめ
車のドアには、革の手袋が、おすすめです。
レーサーな人になって下さい♪
コメント
静電気がとても起こりやすいので大変参考になりました。